理事長挨拶

めぐみガンサポート協会理事長 織田英嗣

がん患者会めぐみの会 代表 http://www.meguminokai.net/

株式会社 吉田・織田合同地域創生研究所 代表取締役 http://www.ikigai6.com/

この事業は私がガンになって11年、一番やりたかったことです。

 

 11年前、私は42歳で突然のがん宣告をうけ、そこからは当たり前の事ですが、初めてのがん患者というレッテルを張られての人生となりました。

 

 そこからは、何の知識もなく誰に聞いていいのかもわからず手探り状態で必死になって生きる道を探してきたというのが現状です。

 

 私がガン患者となって解ったことは今の世の中、がん患者にとってはとっても生きづらくサポートできるような仕組みがまったくないということでした。

 

 言い方は良くないかもしれませんが、お年寄り、障害を持った方、子供に対しては福祉面で様々なサポート体制が整い、行政などでも窓口があってどんな保障制度があり、経済面でも何らかの処遇があります。

  

しかし、ガン患者の場合はそういったものは皆無に近く、何を誰に聞いていいのか?

 

 そして、治療にお金もかかるうえに仕事や家事にも負担がかかり、経済面でもマイナスの要素ばかりです。

  

さらには、病院や会社での立場も非常に弱いものとなり、パワハラまがいの言葉の暴力や、冷たい視線などに耐えなければいけないといった状況になってしまうのです。

  

私の場合はこのような性格なので病院や会社でも自分の意見や主張はある程度はしてきたのでまだいい方だと思いますが、それでも会社はガンになった後の働き方には理解を得ることはできず、結果的に退職という道を選択しました。

  

そして辞めた後は、ガン患者の就職先、働き先はなく、自分で切り開くしかないといった状態でした。

  

その後、私は今のような患者会の世界に入りわかったことは、まだ私のようなケースは良い方で、多くの患者さんは医者との関係性に悩み苦しみ、経済面では退職、休職、離職で収入減になり、逆に医療費などの支出は増えはかさみ経済状況は一変し、将来の不安でストレスも増大し、生きる希望を失う人も少なくはありません。

  

今の時代なので情報はたくさんあるので自分で調べれば良いという方もいるかもしれませんが、ガンの場合見つかったら検査、入院、手術・・・と次から次へと押し寄せる出来事でその日一日を生きるのに精いっぱいでそんなことを考える余裕ができるのはずいぶん先のことになってしまうというのが現状なのです。

  

私はこれまで10年近く患者会の活動をしてきて、ガンを治すうえでは生き方(体と心の使い方)を変えることが大切だと言ってきました。

 

しかし、今の社会ではそれをやりたくてもできる環境がないのです。

 

生き方を変えることができる人はほんの一握り・・・・

  

私は以前の患者会を辞めたとき、「できない人にできないことを頑張れ!」というのではなく、「できない人ができるようになるための場を作りたい」と思い、めぐみの会を作り、患者さんが?ガンでも明るく楽し幸せに”生きることができるような場を提供するためのに来る人は少なくても毎週何らかの場を提供することにしました。

  

また、このような活動を継続していくためには、めぐみの会はボランティア活動では限界があるので自分の仕事として取り組むと決めて今に至っています。

  

とはいっても、現状ではまだこれで生活ができるまでには至っていないというのが現状です。

  

その理由は、めぐみの会は私の個人商店レベルでできることに限界があるということで、きちんと事業化しなければいけないということで、情報収集や根回しを始めて平成28年11月に一般社団法人 めぐみガンサポート協会を設立しました。